ポンジュースの工場紹介(松山工場)
みかんの搾汁を行っている松山工場をご紹介します。
①みかんの搬入
みかんは産地から工場へとトラックで運び込まれます。
搬入場所に着くと、念入りな安全確認の後、トラックが傾き始めます。
すると、荷台いっぱいに詰め込まれた大量のみかんが流れ出てきます。
大型トラックでの搬入以外に、農家さんから集められカゴに入れたみかんをそのまま持ち込んでもらう試験運用も行っています。農家さんの負担軽減や運搬時のつぶれ防止を図り、みかんを大切に搾汁するためです。
工場へ届けられたみかんをえひめ飲料の社員総出で受け取り、一つ一つのカゴから出していきます。
何トンものみかんが少しずつ下ろされる一方で、次から次へとすくい上げられ、レーンに乗って運ばれて行きます。
こうして集められたみかんは、工場の中に移され、次の工程へと向かっていきます。
②みかんの仕分け
トラックなどから降ろされたみかんは、ベルトコンベヤーで運ばれていきますが、その途中で大きさごとに仕分けされます。
一言でみかんといっても少しずつ大きさが違い、後の作業を効率よく進めるため、サイズ分けをする必要があります。
みかんが流れる道はパイプのような形状をしています。そこは少し隙間があります。
この隙間は先に進むほど大きくなるため、小さいみかんは手前で落ち、大きいみかんは奥で落ちる仕組みになっています。
こうしてサイズ分けされたみかんは、一時的にためられた後に次の工程に進められます。
③みかんの洗浄と搾汁
みかんをサイズ分けした後は、人の目によるチェックを行い、傷んだみかんやつぶれてしまったみかんなどを取り除いていきます。
チェックをクリアしたみかんは何度も洗浄し、搾汁されます。
えひめ飲料では、特殊な形状の搾汁機を使い皮をむきながら、みかんを一つ一つ搾るという細かい作業を行っています。
このようにして集められた果汁は、ポンジュースの原料の1つです。
しかし、現時点では、搾っただけですので、みかんの余分な果肉(繊維分)が入っています。
④果汁の分離と濃縮
みかんの搾汁の工程も、いよいよ最後になります。
搾汁した段階では、果汁に余分な果肉(繊維分)が入っているため、次は裏ごしすることで取り除いていきます。いわばろ過のような工程です。
続いて、遠心分離機により、回転による遠心力で成分を分離させ、果肉量を調整し果汁を精製します。
これらの工程を終えると、ジュースに使用できる果汁になります。
各工程では、人の目によるチェックも行っています。
精製が終わると、そのまま容器に詰めるストレート果汁や果汁から水分を取り除いた濃縮果汁として保存します。
濃縮果汁で保存することにより、みかん一つ一つの味のバラツキ(収穫時期、収穫場所による味のバラツキ)をなくすようにブレンドすることが可能となり、いつでもジュースを製造することができます。
また、濃縮果汁は品質が劣化しないよう-18℃以下の冷凍庫で保管し注文に合わせ、濃縮された果汁に水分を戻し、容器に詰めることで年間通じておいしいジュースを提供しています。